子どもの手を引っ張るときは要注意!

ごう整骨院伊万里院の片岡です。
当院のブログをお読みいただきありがとうございます。
手をつないでいた子どもが突然勢いよく走り出し、意図せずして腕を引っぱってしまうことは非常によくあることです。
しかし、このような動作が原因で、子どもの片腕が急に動かなくなってしまうことがあります。
病名こそ知られていないものの、決して珍しくはない子どもの病気「肘内障(ちゅうないしょう)」についてお話しします。
子どもの肘が外れる「肘内障」とは?
お母さんが子どもの手を引っぱったときや、子どもが肘を打ったあと、片腕を「だらん」と下げたまま動かさなくなってしまうことがあります。
1年を通して小さなお子さんによくみられる症状で、特に休日になると来院される患者数が増えますが、「肘内障(ちゅうないしょう)」という
疾患名は一般の方にはあまり知られていません。

「肘内障(ちゅうないしょう)」とは、肘の輪状靭帯と橈骨頭(とうこつとう)がはずれかける「亜脱臼」を起こしてしまった状態であり、
輪状靭帯が発達していない1歳未満から6歳くらいの子どもに多い疾患です。
実際に私も、まだ歩くことのできない赤ちゃんの肘内障を整復した経験があります。
※整復とは:脱臼や骨折が起きた部分を正常状態に戻すこと。

↑のイラストの様に、肘内障の原因はお母さん・お父さんが手を引っぱったときなどに起こります
肘内障の症状は?